2016/07/08

トランペット / コルネット / フリューゲルホルン

演奏者の唇が震えて音源になる。これが「金管楽器」。金属でできていなくても、この構造の管楽器は金管楽器として分類される。
おなじみのトランペット。もちろんこれは金管楽器。
その昔はバルブという便利なものはなかった。一本の管だったので音程が限られていて複雑なスケールで演奏できなかった。同じ楽器で転調なんてのは無理だった。

1810年ごろ、管の中の空気の行き先を制御できるバルブが発明された。
メインの管のほかに音程に見合う管を付け加えて、あっちへこっちへと通り道を変えることができるわけだ。これによってすべての半音階を出すことも可能になり、多彩なメロディを奏でることができるようになった。そして現在の金管楽器は、特殊な例を除いてバルブを取り付けているのが標準となったわけ。現在でもバルブの無いトランペットも存在するが、ナチュラルトランペットという名で区別している。


トランペット
トランペット trumpet
トランペット trumpet
 これは、普段よく目にするトランペット。イラストはルイアームストロングの写真を参考にさせていただいた。


ロータリー トランペット rotary trumpet
ロータリー トランペット rotary trumpet
ロータリートランペットは、くるくる回るバルブが組み込まれているトランペット。ドイツやオーストリアをはじめ北欧でよく使われている。


ピッコロ トランペット piccolo trumpet
ピッコロ トランペット piccolo trumpet
ピッコロトランペットは、19世紀末に、主にバロック期の曲を演奏するために考案された高音用のトランペット。一般的なトランペットより1オクターブ高い・・・が、いろいろな key が用意されているのですべてが1オクターブ上というわけでもない。
現代音楽にも使われていて、ビートルズのポールが歌っている「ペニー・レイン」の間奏ソロはピッコロトランペットだ。


ここで紹介するのはトランペットのほかにコルネットフリューゲルホルン
トランペット、コルネット、フリューゲルホルンは、基は違う楽器で歴史も違う。それなの似た形をしている。もともと違う形状の楽器だったのにほとんど同じ形になっちゃった。
それは、これらの楽器すべてがバルブという大発明の構造を取り入れ、扱いやすい形にしたものだからみんな同じ形になったというわけだろう。

コルネット

コルネット cornet
コルネット cornet

 ポストホルン(郵便ラッパ)コルネットは、トランペットと似ているけど、トランペットより管が太いのでまろやかな音が出る。コルネットの原型は、郵便馬車が配達を知らせる時につかわれたポストホルン(posthorn 郵便ラッパ)で、ポストホルンにバルブをつけて改良がなされ、現在のコルネットになったのだという。


フリューゲル ホルン
フリューゲル ホルン flugel horn
フリューゲル ホルン flugel horn

 ビューグル
同じく、トランペットと似ているけど、これも管が太いので音はまろやか。 フリューゲルホルンの原型は軍隊などで使われていたビューグル(bugle 信号ラッパ) だという。

また、サクソフォンで有名な楽器製作者アドルフサックスが作ったサクソルン(saxhorn) を改良したものだと反論する方もいらっしゃるとか。
でも、どちらが本当かを決める必要はないだろう。「信号ラッパにバルブをつけようと思った、そしてサクソルンなどを参考にして改良した」でいいんじゃないかな。