2023/11/11

フォルクローレ

 アンデスのフォルクローレ

フォルクローレで使われる楽器

チャランゴ charango
チャランゴ charango


ワライチョ walaycho
ワライチョ walaycho


サンポーニャ zampona
サンポーニャ zampona


アンターラ antara
アンターラ antara


ケーナ quena
ケーナ quena


ボンボ bombo
ボンボ bombo

パカイ pacay
パカイ pacay

フォルクローレ (folclore)は、もとは 民俗学・民俗的な伝承などを指す言葉だったようだが、
ラテンアメリカで発展した音楽を指すようになった。
「アンデスのフォルクローレ」は、先住民の伝統音楽とスペイン系の音楽が融合して出来上がった音楽。私達はチャランゴとケーナの響きがフォルクローレの特徴としてとらえるのかもしれない。



2023/09/13

ガムランで使われている楽器

 gamelan

ガムランの楽器
ガムランで使われている楽器
Gong Ageng ゴングアグン
Kempul クンプル
Bonang ボナン
Kenong クノン
Gambang ガンバン
Saron-panerus  サロン・パネルス
Saron-wayang サロン・ワヤン
Slenthem スレントゥム
Gender グンデル
Kendang クンダン
Celempung チェレンプン
Rebab ルバブ



2023/08/08

雅楽の楽器

 GAGAKU Instruments

ががく の がっき

龍笛 りゅうてき / 楽琵琶 がくびわ
笙 しょう / 篳篥 ひちりき
 楽太鼓 がくだいこ 
鞨鼓 かっこ / 吊鉦鼓 つりしょうこ




2023/07/08

バグパイプ

バグパイプ こんなに種類がある

Great-highland-Bagpipe

バグパイプといえば、このバグパイプを指すほど有名で定番なバグパイプ。
これは、グレート・ハイランド・バグパイプ(Great Highland Bagpipes)といって、スコットランドのバグパイプ。タータンチェック柄のバッグがよく使われている。

テレビなんかでも、バグパイプを紹介する時は、グレート・ハイランド・バグパイプの写真や動画が出てくるんだけど、その他にも色々バグパイプがあるんだよね。イギリス内でも何種類もあるし、大陸側のヨーロッパから中近東やアフリカ北部まで広く普及している。

世界のバグパイプ
パラパラ・イラスト 15種類

イリアン パイプス (アイルランド)
ピーヴァ(イタリア)
ザンポーニャ(イタリア)
ネイアンバーン(イラン)
ノーザンブリアン パイプス(イングランド)
マシャク(インド)
トルピル(エストニア)
ツァンブーナ(ギリシャ)
サック ピーパ(スウェーデン)
グレート ハイランド バグパイプス(スコットランド)
スコティッシュ スモールパイプス
ガイタ・アストリアーナ(スペイン)
ガイタ・ガレーガ(スペイン)
ガイタ・デ・ボト(スペイン)
シェレミア(スペイン)

 

世界のバグパイプ
パラパラ・イラスト 12種類

メズウェド(チュニジア)
トゥルム(トルコ)
ヒュンメルシェン(ドイツ)
コルヌ ミューズ(フランス)
ビニウ(フランス)
ミュゼット(フランス)
ガイダ(ブルガリア)
ガイディ(ポーランド)
ドゥディ(ボへミア地方)
ザック(マルタ)
ドゥダス(ラトビア)
チンポイ(ルーマニア)  

2023/06/11

イングリッシュ バス ホーン

English basshorn 

english basshorn イングリッシュ バスホーン

1800年代に使われていた低音の金管楽器。
管の長さを変化させるのではなく、指孔の開閉で音程を変える構造。セルパンを改良したものだと思われる。


故郷へ / 作詞作曲 森晃久IROMBOOKは曲作りもしてます


2023/05/19

阿弥陀聖衆来迎図の楽器

極楽浄土に流れる音楽

向かって左側

  • 方響 (ほうきょう)
  • 拍板 (はくばん)
  • 鈸 (はつ) 
  • 篳篥 (ひちりき)
  • 横笛 (よこぶえ)
  • 笙 (しょう)
  • 壱鼓(いっこ)

向かって右側

  • 排簫 (はいしょう)
  • 鉦鼓 (しょうこ)
  • 楷鼓 (かいこ)
  • 大太鼓(だだいこ)
  • 羯鼓/鞨鼓(かっこ)
  • 箜篌 (くご)
  • 琵琶 (びわ)
  •  箏 (そう)

阿弥陀聖衆来迎図の楽器
阿弥陀聖衆来迎図
菩薩の中には15人の「奏楽菩薩」がいて、それぞれが 楽器を持って天空の音楽を奏でている。

2023/04/08

竪琴

 竪琴に似ている

コトドリ 琴鳥
コトドリ
オーストラリアに棲むコトドリ。
オスのシッポ(尾羽)が竪琴に似ているから名づけられた。求愛行動の時、尾羽を持ち上げてダンスをする。


タテゴトアザラシ 竪琴海豹
タテゴトアザラシ
グリーンランドなどに住むタテゴトアザラシ。
アザラシは体の模様で名前を付けたりするが、タテゴトアザラシは背中あたりに竪琴のような模様がある。とはいえ、この模様を竪琴として見るのはちょっと無理があるかも。


2023/03/06

楽器の名前がついた昆虫

 バイオリン

バイオリンムシ
バイオリンムシ
バイオリンムシは、甲虫目・オサムシの仲間。インドネシアやマレーシアのジャングルに棲んでいる。
バイオリンに似ているからこの名前で、英語でも Violin Beetle というらしい。でも、そんなにバイオリンに似ているわけでもないね。バイオリンムシというのは英語名を和訳したのかな。
別名 ウチワムシ とも呼ばれるようで、なるほど、ウチワのほうがそれらしい姿をしている。団扇虫! これは日本人がつけた名前。

太鼓

タイコウチ 太鼓打ち
タイコウチ
水のなかに棲んでいる昆虫。タイコウチの名は「太鼓打ち」だ。泳ぐとき、前足を太鼓を叩くように動かす。
私が子供の頃、池や川でよく見かけた。ずっと同じ地域に住んでいるんだけど最近見たことないね。

カネタタキ 鉦叩き
カネタタキ
カネタタキは「鉦叩き」からきている。メスには羽根がなく、オスには小さな羽根があり チッチッチッチッ と鳴く。これを鉦の音としたのだろう。

スズムシ 鈴虫
スズムシ
スズムシは「鈴虫」で、鳴き声は チリリリリ・・・という感じ。日本人はこれを鈴の音と聴き取ったようだ。
学名は Homoeogryllus japonicus で「日本の」という意味が含まれている。英語圏の人は「鳴く虫」にあまり関心がないようで、コウロギ、スズムシ、マツムシなんかはクリケット cricket という名で括っているらしい。
英語では Bell cricket という名があるようだが、これは日本語名を英訳したのだろうな。

蛇足ですが...
例えば、「スズムシ」という名前。
人間が作った「鈴」より、はるかむかしむかしから、この虫は地球上にいた。で、鈴なんてものがまだなかった時代には、この虫には名前が無かったのだろうか、それとも違う名前があったのだろうか。
もちろん、同様の疑問はスズムシだけではなく、ここに紹介した昆虫すべてに当てはまるのだけど。

2023/02/23

携帯できるパイプオルガン

ポルタティフ

portativ organ
(portatif organ) 

ポルタティフ portativ organ / portatif organ
ポルタティフは、片手で蛇腹フイゴから空気を送りこみ、もう一方の手で鍵盤操作で演奏する。

portative organ は、ポータブルのオルガンということで、パイプオルガンの超小型版だ。
携帯電話を「ケイタイ」と呼ぶのと同じように、「ポルタティフ」と省略しても、このオルガンを指すことになったようだ。
地域によっては「オルガネット organetto」という名もある。
12世紀から16世紀ごろにかけて、家庭でも使われるオルガンということで人気だった。

日本ではオルガンというと、リードを震わせて音を出すリードオルガンのことであるけれども、古代よりオルガンは音の数だけパイプの笛を並べた楽器のことだ。
なので、ポルタティフは、リードではなくパイプがずらっと備わっている。携帯といえど これを持って街を歩くにはちょっとしんどい。


Hans Memling / Angel with the Portative
Hans Memling / Angel with the Portative
ハンス・メムリンク(15世紀 ヨーロッパの画家)によるポルタティフを演奏する天使の音楽家。鍵盤は、現在でいうピアノキーではなく、ボタンだ。


2023/01/08

楽器じゃないけど

 音の出る道具

音の出る道具

音の出る道具。擬音楽器。合図を出す道具

音の出る道具

サンダーシート Thunder sheet


2022/11/15

世界の楽器を紹介するブログ

 楽器の種類別

有棹弦楽器
ネックのある弦楽器

弓奏弦楽器(擦弦楽器)
弦をこする弦楽器

弦楽器 ハープとチター
ハープやツィター

打楽器 パーカッション
打楽器
世界中の楽器を分類して紹介しています。あなたの知らない楽器もあると思います。
= IROMBOOK =


2022/10/31

絵画に登場する楽器

ヨーロッパのルネッサンス期、バロック期の絵画には楽器が登場するものが多い。
絵画によく描かれている楽器をちょこっと紹介しましょう。

リュート

『リュート奏者 』アルテミジア・ジェンティレスキ
リュート

『リュート奏者 The Lute player』
原画作者はアルテミジア・ジェンティレスキ


テオルボ

ヨーロッパの古楽器 theorbo
テオルボ

『音楽の寓意 Allegory of Music』
原画作者はローラン・ド・ラ・イール


ヴィオール(ビオラ・ダ・ガンバ)

ジャン・マルク・ナティエの絵画をイラストに
ヴィオール(ビオラ・ダ・ガンバ)

『王女アンリエットの肖像 Henriette Anne de France』
原画作者はジャン・マルク・ナティエ


チェンバロ(ハープシコード)

フェルメールの絵画より チェンバロ(ハープシコード)
チェンバロ(ハープシコード)

『合奏 The Concert』
原画作者はヨハネス・フェルメール


本ページのイラストは、絵画をイラストに描き直したものです(IROMBOOK)。

2022/09/06

カントリーロード

 アニメとか映画に詳しくないのだけれど、スタジオジブリの作品は、テレビで放映されると見たりする。

「耳をすませば」で、主人公の雫(しずく)が「カントリーロード」を歌い始めると、おじさん達がやってきてその歌の伴奏に参加するというシーンがある。

おじさん達は、ヨーロッパの古い時代の楽器を演奏するわけだが、それらの楽器をちょこっと紹介することにいたしましょう。

主人公の雫(しずく)が「カントリーロード」を歌い始めると、おじさん達がやってきてその歌の伴奏に参加する。
カントリーロードの伴奏をする おじさん達

◆まず 黒髭おじさんの持っている太鼓。

英語では tambourine で 日本でもタンバリンと呼ばれる。
ただし、ヨーロッパの古楽器として登場している様なので tamburelloタンブレーロ)とか pandeiroパンデイロ)とかいう名になる。
輪の周りに小さなシンバルが付いている。日本でリズム楽器として気軽に使っているものは皮をはっていないのが普通だが、この楽器は総称してフレームドラムと呼ばれていて、ドラムとしての皮を張ってあるのが本来の形。指や手のひらで皮部分を叩き、皮の張力を変えながら演奏する。
パンデイロは ポルトガル語であって、ポルトガル語を使うブラジルでは、サンバやボサノヴァで使う この楽器はパンデイロと呼ぶ。多彩な音色、複雑なリズムを駆使する。パンデイロ奏者は、高度な技術を持つミュージシャンだ。

◆次に 白髭おじさんが弓で弾いている楽器。

現在では脚にはさんで演奏する弓奏弦楽器といえばチェロだ。チェロは弦が4本だが、白髭おじさんが脚に挟んでいる楽器はたくさんの弦がある。さらにフレットが付いている。
これは viola da gambaビオラ ダ ガンバ)で弦は6本のものから8本のものもあったようだ。ヨーロッパの古楽器で脚に挟んで演奏する弦楽器は他にも色々あるのだけれど、ヘッド(糸蔵)の部分の形からしてビオラ ダ ガンバと思われる。
フレットが付いていると、音程を定め安く、和音を弾くのに便利ではあるが、微妙な表現を出しにくい。現在のチェロはフレットが無い。フレットが無いことにより高度なテクニックをもって歌うように音程を取ることができ、心地よいビブラートを出せる。
ミュージシャンは、フレットの便利さより、高い音楽表現を優先しフレットなしのチェロに人気が集まったようだ。

◆そして 眼鏡おじさんの弦楽器

これはリュートだ。おそらく、ネックが短いルネサンス・リュートだと思われる。リュートは西アジアの弦楽器がヨーロッパに持ち込まれて発展したもので、本体の底(背面)が丸くなっている(現代のマンドリンと同じだね)。
弦の数は定まっておらず、複弦(同じ音の2本の弦を組にして張ってある)を取り入れている。また、ネックから外れた場所に糸蔵を配置し、長い低音弦(ドローン弦)を取り付けたしたものもある(バロック・リュート)。

◆さらに 黒ひげおじさんは管楽器も吹いている

黒ひげおじさんはパンデイロのほか、管楽器に持ち替えたりしている。
動物の角(ツノ)のように少し曲がった管楽器は何だ。これは Zinkツィンク)とか コルネットcornettoコルネット)と呼ばれているもの。
Zink(ツィンク) コルネットcornetto(コルネット)
ツィンクを吹く黒ひげおじさん
リップリードのマウスピースを持っていて、トランペットなどと同じ金管楽器の仲間。ただし現在のトランペットはバルブなどで管の長さを変えることで音程を変えるが、ツィンクは孔を塞いだり開けたりして音の高低を変化させる。
音を出すのが難しく音量や音質も貧弱だった。次々と開発されてきた新しい楽器に負けちゃって次第に廃れていった。

◆ちなみに カントリーロードの作者は

ジョンデンバー John Denver
ジョン デンバー

カントリーロード(Take Me Home, Country Roads)はアメリカのシンガーソングライター「ジョンデンバー 1943年生まれ」の作品。邦題は「故郷へ帰りたい」。
ウェスト・バージニア、ブルーリッジ山脈、シェナンドアリバーなど、田舎の風景を歌い1970代に大ヒットした。
英語があまり分らなくても、一つ一つの単語が比較的わかりやすい唄なので、日本でも英語のまま よく歌われた。





2022/08/12

悪魔が発明した楽器

バンドネオン
bandoneon, bandonion

バンドネオン bandoneon,bandonion
バンドネオン
バンドネオンは、ヨーロッパの蛇腹楽器コンサーティーナ(ドイツ語ではコンツェルティーナ)を基に1800年代中ごろにドイツで開発された楽器。
ハーモニカと同じような「フリーリード」を空気の流れで震わせることにより音が出る。
現在ではバンドネオンは、アルゼンチンやウルグアイでよく使われる楽器として知られている。ほとんどのタンゴ・アンサンブルで典型的な楽器として定着したためだ。
アコーディオンと異なり、バンドネオンは左右の両手の力で蛇腹の押し引きを行うこともあり音量のメリハリを付けやすく明快なスタッカートをつけやすい。

ただ、この楽器、とても習得が難しいとしても有名だ。「悪魔が発明した楽器」というニックネームで呼ばれたりする。左右両方にボタンが付いているが、このボタン、音階順に整然と並んでおらず、なかなか難儀な並びかた。しかも、改良されると予期しない場所にボタンが追加されていたりするそうだ。

バンドネオンは主にドイツで生産されてきており、アルゼンチンでの人気にもかかわらず、アルゼンチンでは新品の楽器を手に入れるのは難しいという。
機械的構造が多いため故障も多いだろうが、具合が悪くなった楽器は何度も何度も修理して長く長く大切に使っている。
2014年以降、輸入にたよらずアルゼンチンでバンドネオンを開発製造するよ進めてきたという。
Webで調べてみると、ブエノスアイレスのメーカー「Baltazar Estol」での価格は USドルで $6,500(2021年3月現在)という記載があった。
「ドイツ製より安く作る」というのが目標だったようだが、$6,500 というと、趣味で使うには手軽に購入できる価格ではないよね。


バンドネオンの祖先
コンサーティーナ
concertina

コンサーティーナ concertina
コンサーティーナ

1930年ごろからイングリシュ・コンサーティーナ、ジャーマン・コンサーティーナなど様々なタイプが作られ、ダンス音楽や大衆・民族音楽、賛美歌、大きな楽団にも参加するなど幅広く使われてきた。
そして、イギリス式、ドイツ式、両方を取り入れた楽器が最も普及という歴史がある。
コンサーティーナを改良してバンドネオンが作られた。




2022/07/13

楽器の分類

 ザックス=ホルンボステル分類(SHシステム)。
音楽学者 Hornbostel と Sachs が作り上げた楽器分類。
人名が前後ひっくり返ってホルンボステル・ザックス分類(HSシステム)とも。

音を発するものが何か」を基準として分類する方法で、ドイツでまとめられ1914年に公開された。英語でまとめられ発表されたのが1961年というから、比較的新しい分類法だ。

下記は大分類で、5つに分れている(最初は4つだったが、電鳴楽器が加わった)。
この5分類がさらに細かく分けられていて、2000年以降も修正更新されているが、ここでは省略。


体鳴楽器 (IDIOPHONES)体鳴楽器 (IDIOPHONES)

体鳴楽器は、立体が震える。この世にあるほとんどの物は立体で叩けば音が出る。歩けば足音がするし、手をたたけばパンと鳴る。石も木も金属も音の源となる。
作り方によっては音程(ピッチ)を持ったものも作ることができる



膜鳴楽器 (MEMBRANOPHONES)膜鳴楽器 (MEMBRANOPHONES)

膜鳴楽器は、平面が震える太鼓のたぐい。平面といえば皮だろう。獣、爬虫類、魚、プラスチックなどの皮膜を使う。 皮は筒に張る。ギュギュっと強い力で張らなければいい音がしない。



弦鳴楽器 (CHORDOPHONES)弦鳴楽器 (CHORDOPHONES)

弦鳴楽器は、線が震える。羊の腸、絹糸などで作った線、金属の線、ナイロンの線。つまり弦だ。強く引っ張れば高い音、長さや太さ(質量)によっても音が変わる。



気鳴楽器 (AEROPHONES)気鳴楽器 (AEROPHONES)

気鳴楽器は、竹、牛の角、巻貝。筒に空気を吹き込むことによって音が出る。 筒の長さによって、また途中に穴を開けることによって音程が変わる。また、ハーモニカやリードオルガンなど管楽器としては分類できない楽器も気鳴楽器とされる。



電鳴楽器 (ELECTROPHONES)電鳴楽器 (ELECTROPHONES)

電鳴楽器は、根本となる音そのものを電気的に(電子的に)作り上げてしまう。そうそう、シンセサイザなんか。
エレクトリックギターなんかも電気回路で音を出すので電鳴楽器とされるが、もともと「弦鳴」なので、ちょっと納得がいかない。

影の声;
とはいうものの、楽器を演奏するミュージシャンにとってこの分類が何か役に立つかというと、実践する上では分類なんてどうでもいいと思うんだけれど。
楽器を総合的に紹介したりする場合、役に立つかもしれないけどね。

2022/06/09

金管楽器のフリをした木管楽器

シャリュマイ Schalmei

他にも似た名前の楽器があるが、ここに載せた楽器はリードを備えた管が束になっているもの。ドイツでは、大小様々なシャリュマイでのバンド(パレードなどで演奏)がある。
 

シャリュマイ Schalmei
シャリュマイ

シャリュマイは金管楽器のフリをした木管楽器だ。

特徴的なのはベルがいっぱい付いていること。8個またはそれ以上の管がならべられている。
管単体そのものは音階ごとに異なる大きさなんだけど、楽器そのものも高音用・低音用、色んな大きさのものが用意されている。

ハーモニカやアコーディオンの発音原理と同じ構造を持つフリーリードの楽器なので、比較的簡単に音は出るようだ。ただ微妙なニュアンスを出すのは難しそうだ。

シャリュマイという名前は、もともとショーム(Shawm)という木管楽器の名前で、シャルマイ(Schalmei)はドイツ語。そして、この「マルチベルのラッパもどき」にもシャリュマイという名前を流用したようだ。
小太鼓と一緒にパレードやイベントで何十人もが集まって演奏したりする。





2022/05/22

瓢箪を使った管楽器

 葫芦絲/葫蘆絲 フールース


葫芦絲, 葫蘆絲 / フールース / hulusi
フールース
瓢箪と竹でが材料。リードが組み込まれた中国のリード楽器。
 中国では古くから「八音」といって、金・石・絲・竹・匏・土・革・木の素材によって楽器分類法がある。 この中で、匏(ひさご/ホウ)は、瓢箪などの果実の内部をくり抜いた容器のこと。 フールースは「」に分類される。 
三本の竹筒がヒョウタンに差し込まれていて、メロディを奏でる筒とドローン(一定の音を出し続ける)の筒で構成されている。

同様の楽器は、ミャンマーやベトナムでも使われているが、なんといってもインドの「ヘビ使いの笛」として紹介されているプーンギは日本でもよく知られている。


楽器の名前リスト

木管楽器

(管の穴を開けたり閉じたりして音を変える)
アウロス
インディアン フルート
オーボエ
オカリナ

クラリネット
クルムホルン
ケーナ
けん(塤)
コールアングレ

サクソフォン
ソプラノ サックス
サンバ ホイッスル
シャーナイ
しゃくはち(尺八)
チャルメラ
ティン ホイッスル
ナイ

バグパイプ
パフパフ ラッパ
バンスリ
ひちりき(篳篥)
ピッコロ
ファゴット
フールース(葫芦絲)
プーンギ
フヤラ
フルート

リコーダー


2022/04/04

足踏み式のアコーディオン

 ペダル・アコーディオン

ポーランドで作られた ペダルアコーディオン
足踏み式のペダルアコーディオン

ペダル アコーディオンは、ポーランドで作られたアコーディオン。
足元にジャバラの鞴(ふいご)を置いて、アコーディオン本体に空気を送る仕組みになっている。
本体のジャバラは 音のアタック、強弱に使われることがあるが、ほとんど使わないようだ。
pedal accordionは英語表記で、ポーランドでは harmonia pedalowa(ハルモニア ペダロヴァ)と呼ばれる。


2022/03/27

ヘルメスが作った亀の竪琴

ギリシャ神話では
ヘルメスが作ったという、本体に亀の甲羅を使った竪琴

亀の竪琴
亀の竪琴
 ヘルメスが川のほとりを歩いていると、とてもいい音が聴こえてきた。近づいてみると亀の甲羅に筋がくっつき風になびいて心地よいメロディが響いていた。ヘルメスは、この体験から竪琴を作ったのだと。
実は、これと似た話はあちこちにある。
こんな、童話のような話ではなく、奇想天外な神話で面白い物語がある。

 まだ、ヘルメスが赤ん坊の時。ゆりかごから抜け出して、いたずらをした。
洞窟にいた亀や川で泳いでいた亀を捕まえて食ったりした。そしてアポロンの牛も盗んで食ってしまい、残った亀の甲羅と牛の筋や腸を弦として竪琴を作ったのだ。

 アポロンは、牛を盗んだのはヘルメスだと気付いた。盗みがバレてしまったヘルメスはアポロンにその代わりとして竪琴をプレゼントしたのだという。


2022/03/08

長いラッパ

 カカキ kakaki


カカキ kakaki
式典で使われるカカキ

公式式典で演奏される伝統的なアフリカの楽器。金属製の直管トランペットだ。ハウサ族の伝統的な儀式で使用され、チャド、ブルキナファソ、ナイジェリア、カメルーンなどの国で演奏されてる。
上のイラストでは短く描画されているけれども3メートル、さらにそれより長いものがある。
このラッパを演奏できるのは男性だけだという。
アフリカ内でも、地域によって名前が変わり ワザ(Waza)、マラカット(Malakat)とも呼ばれる。
 


Musical Site

グラフィックツール と 背景テクスチャ と アイコン と 楽器事典

グラフィックツールを作ったのだけれど、そのグラフィックツールで作った背景テクスチャやアイコンを展示してます。もちろん自由にコピーして使っていただいていいのです。

そして、そのアイコン。楽器のアイコンなんだけれどもアイコンだけじゃもったいないというわけで楽器事典というか楽器図鑑というかそんなページもついでに作ったわけ。

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